六重奏のためのソナチネ(Sonatine for Sextet.zip)
(Wind Quintet・Pf)
当サイトに載っている楽曲中、最も作曲年代が古いものです。
人生でプーランクにのめり込んだ時期がこれまでに何度もありますが、その最初の時期に書いた作品です。二十歳くらいの時だったと記憶しています。単一楽章のソナタ形式で、まさに「ソナチネ」と呼ぶに相応しい尺の楽曲です。
第二主題のフレーズ終わりに必ずプーランクが顔を出しますが、これはもう当時の私がプーランクから少しでも何かを吸収しようと彼のスタイルを模倣していた事が原因に他なりません。展開部(これも奇跡的に割とあっさりとした長さ!笑)の中途あたりでは、プーランク好きが高じてその周辺のフランス人作曲家にも興味が出ていたんだなと思わざるを得ない大胆な和音(しかも全員で四分音符なので一発で「ア、ここだな」と分かって頂けるはず)も使われており、まさに仏蘭西礼讃の香りが前面に押し出されています。
この曲自体はホルンを抜いた状態で何度も演奏して来ました。ホルンのお友達が居なかった為です。木管四重奏とピアノに編曲したものの演奏回数のほうが2026年現在このオリジナル版より多いです。
森の六重奏団の演奏会を開催するにあたり「何か一曲目に軽いのがないか」と考えていた所にこの曲の存在を思い出しまして、本来の編成による完全な形での「初演」は、作曲から10年以上経ってからとなりました。
ホルンのパートを他の楽器に振り分けた響きが頭に残ってしまっていた為に、オリジナルの編成で合わせてみると新鮮も新鮮。「俺は当時ここまで考えて書いていたんだなぁ」などと感心してしまいました。この曲にとってホルンの存在はどうやら重要だったようです。
改めて見返してみれば、よく陥りがちな(個人的にそれが悪いとは決して思いませんが)ピアノ+木管五重奏の構図一色にならないように随分と丁寧に書かれていて、響きとしても室内楽然とした佇まいが大変好感の持てる楽曲です。息の長いフレーズを楽器のソロで引き継ぎ、単一の低音の上でピアノが同じ伴奏音型を繰り返す。しかも、展開部であるにも関わらず新主題まで出してくるというチャレンジングな姿勢も、些か無謀ながら悪くはない。
自らの作品とはいえ、もうここまで過去の作品だと手放しで褒めてしまいますね。こればかりは「自分が聴きたい作品を書く」という姿勢を当時から変えていない事のメリットではないでしょうか。笑
誠に手前味噌、失礼致しました。
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「六重奏のためのソナチネ」の楽譜セットです。
スコア譜とパート譜(フルート/オーボエ/クラリネット/ホルン/ファゴット)がセットになっています。
ご購入いただくと、6つのPDFが入ったZIPファイルをダウンロードできます。
・スコア譜 16ページ
・パート譜(フルート) 4ページ
・パート譜(オーボエ) 4ページ
・パート譜(クラリネット) 4ページ
・パート譜(ホルン) 4ページ
・パート譜(ファゴット) 5ページ
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