グラン・トリオ 〜フルートとヴァイオリン、ピアノのための〜(Grand Trio for Flute, Violin & piano.zip)
(Fl・Vn・Pf)
「Grand」を冠する楽曲に共通すること、それは「日本語訳をしないほうが良い」ということに尽きます。大抵「グラン」または「グランド」と潔く表記されています。
敢えて「大」などと訳すのは旧い。しかし私は好きです。「モオツアルト」「奏鳴曲」「カフェー」みたいなロマンを感じます。
フルートの作品にはやたらこの「Grand」が付きます。
既にフルートとヴァイオリンとピアノの為のトリオは一つ書いているので「第二番」とする事もできたはずですが、どうしてもこの曲には「二番」とは付けられず。そもそも前作は割と近代的な装いだったので、それを「第一番」として後続の番数を前提とするような楽曲でもないと思っていたのです。
じゃあ何だ、と考え始めてこのタイトルに辿り着くまでにそう時間はかかりませんでした。
今回は構成について書いてみようと思います。
全三楽章で、それぞれ第一楽章4分強、第二楽章5分弱、第三楽章約7分半という演奏時間。
第一楽章はソナタ形式。森作品でソナタ形式というのに演奏時間が極端に短いのが不思議ですが、そもそも「古めかしいスタイル」で書こうとしたことを考えると、それがかなり良い方向に働いたのでしょう。「変化を付けたいので提示部の反復を繰り返し記号を使わずに書く」ということを本格的に始めたのもこの頃です。
第二楽章は、作曲当時最高に気分が落ちたタイミングで書くことになったので、落ちた気分をそのまま反映させてやろうとしていたのにも関わらず、完成してみたらそんな期待とは裏腹にどことなく深刻さを欠く雰囲気を楽章全体が支配することになりました。笑
結局それくらいの理由で落ち込んでいたという事なのでしょう。
第三楽章はまさに古典的に「ロンド」としました。変奏曲を書くのが昔から好きなので、そういうノリでいけるだろうと思っていたら、いくらでも出てくるアイデアの収め方に少々手こずった記憶がありますし、楽曲からも窺えます。作曲した年の晩夏にフンメルのバスーン協奏曲に集中した時期がありまして、その終楽章をさらっていた際に「ロンド形式と言っても毎回主題が形を変えずに何度も出てきたら飽きる」と感じた事を反面教師ともしています。
それにしても……今後フルートとヴァイオリンとピアノの曲をまた書かないとは思えないのですが、その場合タイトルはどうするんでしょうね。
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森亮平作曲「グラン・トリオ 〜フルートとヴァイオリン、ピアノのための〜」の楽譜セットです。
スコア譜とパート譜(フルート・ヴァイオリン)がセットになっています。ご購入いただくと、3つのPDFが入ったZIPファイルをダウンロードできます。
・スコア譜 31ページ
・パート譜(フルート) 11ページ
・パート譜(ヴァイオリン) 11ページ








